治療自体の痛みや苦しさだけでなく、胃ガンと宣告されたあとどんなことが精神的につらく感じるのかについてまとめています。 胃ガンになった人をどう元気づけてあげられるのか、どう接するのが良いのか悩んでいる方に向けた内容です。
このページに書いてあること(目次)
はじめに。「つらさを知ってくれている人がいること」が大きな励み
こんにちは、ぽこパパです!
テレビや雑誌などでガンについて取り上げられることが、昔より多くなった気がします。
2016年の国立がん研究センターの調査では、ガンで死亡した人は約37万人、症例は86万以上あるそうです。数字を聞くと、死を連想させる恐ろしい病気でありながら、身近な病気になってきていることをより実感しますよね。
(画像は国立がん研究センターHPより https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
実は、僕もガンを患った経験があります。25歳のときに、胃にガンが見つかりました。
(行った治療の詳細についてはこちら⇒『起こったできごと丸ごと総まとめ!胃ガン発覚から完治までの経緯』)
幸いにも転移や播種が起こる前に発見できましたが、胃の4/5を切除せざるを得ませんでした。
摘出手術から3年が経ちましたが、日常生活を送る上で困難なことが今でも多くあります。
今回は、そんな実体験をもとに「胃ガンの患者さんにとって何がつらいのか」をまとめました。特に、ご家族や周囲の方が患者さんの気持ちを知る上で参考になる内容にしています。
もしも家族や大切な人がガンになってしまったら・・・。「どう声を掛けたら良いか分からない」「どう接したら傷つけないか」と、戸惑ってしまいますよね。
ですが、患者さんが何をつらいと感じているのかを知っていれば、知らぬ間に本人を傷つけてしまったり、言いたいことも言えないぎくしゃくとした関係にならずに済むはずです。
気をつかう場面には気を付け、あとはできるだけ普段通りに接してあげるのが良いと思います。
記事の中では、僕が実際に「つらい」と感じた場面と、「そんなとき、どう接するのが良いのか」という対処法も提案していますので、ぜひ参考にしてみてください。
周囲がつらさを分かってくれている人がいるということが、胃ガンと闘う患者さん本人にとって、きっと何よりも励みになるはずです。
ガンの進行状態がはっきりと分からないこと
ガンの進行を表すとき、よく『ステージ』という言葉が使われますよね。
患者さん本人から「ガンと診断された」と伝えられたとき、「ステージは!?軽いの!?」と確認したしたくなってしまいますが、いくつかの精密検査を受けた後でないとステージは分かりません。
実際に僕の場合は、検査の段階では「ステージ3Bあたりでしょう」との話でしたが、お腹を開けて手術をし、切除した胃を検査した後になってから、「転移の形跡もなく、ステージは1Bでした」と診断が確定しました。(ステージは、軽い方から1A→1B→2A→2B→・・・・・・3B→4の順に、進行度合い・転移の状態を表します)
(画像:亀田メディカルセンター・がん情報サイト http://www.kameda-health.com/cancer/patient/cancer/stomach/stage/index.html)
初めは、「ガンの疑いがある」という以外、本人もほとんど説明を聞かされていません。
進行状態が分からず、漠然とした恐怖を一番感じているのは、やっぱり患者さん本人です。
そこで「ステージは聞いてないの!?何て言われたの!?」などと、家族や周りがわーっと取り乱してしまうと、意味もなくつらい思いと不安を本人に与えてしまうだけかもしれません。
早いうちに「ご家族も一緒に来てください」と病院から話があると思うので、聞きたいことは、先生に直接尋ねてみましょう。「ステージがはっきり分からなくて不安だ」ということも率直に話してみれば、分からない中でも現時点でどういった可能性があるのか詳しく説明してくれるはずです。
それまでは、できるだけ本人が病院で受けてきた説明を聞くだけに留め、 本人が「まだ分からない」と答えたことについては、何度も尋ねない方が良いだろうと思います。
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現在30歳で1児のパパ。25歳のとき胃にステージⅠBの癌が見つかり、胃のほとんどと仕事を失う。
自分自身が患者として苦しかったことや、それをどうやって乗り越えてきたかなど、胃がん患者やその周囲の人に向けて「今より生きやすくなるためのヒント」を伝えられたらと、ブログを運営しています。