名医も知らない胃ガン治療のホントのところ
重粒子線(じゅうりゅうしせん)がん治療は、高度先進医療の一つです。従来の放射線治療と比べて、ガン細胞に対してよりピンポイントに放射線を当てられるため、周囲の健康な細胞へのダメージが少ないこと、治療期間や副作用を最低限に抑えられることなどがメリットとして注目されています。一方で、2003年に承認された新しい治療であることから、治療例が少ないことや、300万円ほどの高額な医療費がかかることなどが課題として残っています。
【医療ソーシャルワーカー(MSW)】医療ソーシャルワーカー自体は、独自の資格を必要とするものではありませんが、『社会福祉士』『精神保健福祉士』などの専門資格を持つ職員さんが多く務めています。病院と患者さんや家族との架け橋的な役割をし、心理・社会的な問題についての相談、社会復帰への援助などを行ってくれます。
ガンの状態は一般的に、早期→進行→末期で表され、ガン細胞が胃の壁にどの程度深く広がっているか、また転移はあるかを基準に進行度が決められています。早期であるほど、回復の可能性が高まります。
生体検査の略。採取した組織や細胞を、顕微鏡などで調べる検査。
体に当てたX線をどれだけ透過したかを調べ、異常な部分がないかを検査します。身体を輪切りにしてみることができ、病気のある場所を3次元的に特定することができます。
診断内容が正しいかどうかや、より良い選択肢はないかなどを考える目的で、担当医とは別の医療機関に意見を求めること。
胃の入口部分を噴門、出口部分を幽門と呼びます。
腫瘍の悪性度をⅠからⅤの順に表したもの。よく「腫瘍が見つかったんだけど、良性と言われたわ」と話しているのは、この分類による診断のことです。
腫瘍が胃の壁にどの程度広がっているか、リンパ節や他臓器へ移っているかどうかをⅠ~Ⅳ、A~Cまでの組み合わせで表したもの。
胃は、内側から見て、粘膜、粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)の5層でできています。がん細胞がどこまで達しているかは進行度を表す重要な基準になり、例えば、ガン細胞が筋層より深く達していれば『進行がん』、漿膜までも突き破ってお腹の中にガン細胞が散らばっていれば『腹膜播種』と診断されます。
胃の壁をガン細胞が破り、腹膜(腹部全体に広がる薄い膜)にまで転移していること。
血管やリンパ管に達したガン細胞が、血液やリンパ液の流れに乗って他臓器に移ること。
免疫機能を持つリンパ液を運ぶリンパ管の途中にある、関所のようなもの。周辺のリンパ節にガン細胞が見つかった場合は、リンパ管を通って他臓器など別の箇所にガンがすでに運ばれた後である可能性が高くなります。
【腹水が溜まる】ガンが末期に近い場合、ガン性炎症を起こした内臓から水分が抜け出ます。ふつう余分な水分は、肝臓が作るたんぱく質「アルブミン」によって血管に吸収されて体外へと出ていきますが、ガンによって肝臓の働きが落ちると、お腹の中に水が溜まったままになります。
お腹を切り開いて、直接執刀する方法。
術後の合併症や死亡のリスクを予防するために使用します。手術の間は体を動かさないため、血流がよどみ、特に足の血管に血栓ができやすくなります。術後、その血栓が血流に乗って肺まで運ばれ、肺周辺の血管を詰まらせ、ときには術後すぐに死亡するケースもあります。そのため、手術中に足の血流が悪くならないよう、外から圧力をかける目的で弾性ストッキングが使用されます。
傷口が衣類に触れないようへその下から胸あたりまで巻く布。
腹腔鏡下手術とも。お腹の表面にいくつか開けた穴からカメラ(腹腔鏡)を挿入し、モニターを見ながら行う術式。お腹を大きく切る『開腹手術』と比べて、合併症や出血リスクが少ないことなどがメリット。開腹手術より時間がかかりやすいこと、執刀医の技術によって成果に差があることなどがデメリット。
手術中に採取した細胞などを顕微鏡で観察し、手術時間の中(10分程度)で判定を出す診断のこと。「切り取った胃の切り口にガン細胞がない=ガンのある部分より外側を切り取れた」ことが確認できるため、ガンの取り残すリスクを下げることができます。ただし、通常の病理診断と比べてあくまで応急的な診断であること、病理医が病院にいるタイミングでしか行えないことには注意が必要です。
術後早期(特に48~72時間以内)に起き上がり、安静期間を最低限に抑えること。傷口の回復を早める、合併症のリスクを下げるなどのメリットがあるとされています。
抗がん剤を用いる場合、治療する期間と治療しない期間が一定期間ずつ繰り返されます。この期間の単位が『クール』と呼ばれており、1~2週間であることが多いようです。
食べものが胃から小腸へ一度に流れ込むことで血糖値が急上昇し、それを抑えようとしてインシュリンが過剰に分泌されます。それによって反対に低血糖になり、冷や汗、動悸、めまい、しびれ、だるさ、頭痛、倦怠感、発汗、めまい、脈や呼吸が速くなるなどの症状が現れます。
マイナス196度の液体窒素で凍結することで、半永久的に精子を保存することができます。費用は年間一万円ほど。
いわゆるふんどしです。手術のあとは、太ももの付け根に点滴が刺さっていたり尿管に管が入っていたりするので、下着の代わりにT字帯を巻きます。
△のものはかさばるので、売店で揃えると良いと思います。
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