このページに書いてあること(目次)
《手術後から抗がん剤治療まで》
27年1月(発覚から4か月後)
退院から3週間経ってから抗がん剤治療を始めます。
病理検査の結果、転移の可能性はほとんどないとのことでしたが、(どうしても100%は判断しきれないそうです)残るリスクをできるだけ減らしておきたいと考えました。
2週間を1クールとし、のみ薬の抗がん剤『TS-1』と、食欲不振などに効果のあるツムラ漢方41番『補中益気湯』を計5か月間服用しました。
副作用は、食欲不振、吐き気が頻繁に、下痢、爪の黒ずみがときおり現れました。
特に退院してすぐは、「食べ方が悪いと縫った傷が開くんじゃないか」「ダンピング症候群が起こったら不安だ」という恐怖心もあり、最初の1か月間はろくに食事が摂れませんでした。
メールを返信する時間を食事の合間に作ったり、食事を6~7食(ナッツを数粒つまむなども含むて)に増やしたりして、早食いや食べ過ぎを防ぐ工夫を少しずつ覚えました。
退院してから3か月ほど経つと、元食べていた量の1/3程度、半年経つと2/3程度は食べられるように戻りました。
また、「抗がん剤を服用すると性機能が低下する」との説明を受け、抗がん剤治療を始める前に精子の冷凍保存も行いました。女性の方も読んでくださっていると思うので、冷凍保存についてはまた別ページに記すことにします。
(冷凍保存についてはこちら⇒記事作成中)
《手術・抗がん剤治療後から現在まで起こっている後遺症・合併症》
ダンピング症候群(治療直後と現在で比較)
退院直後は、ほとんど毎食のようにダンピング症候群が起こっていました。
事前に説明を受けてはいたものの、実際に症状が出ると、「これが本当にダンピング症候群なのか、それともほかの原因で体調が悪くなっているのか」がいまいち分からず不安でした。
起こる頻度はだんだんと減り、ほとんど毎食起きていたのが、1ヶ月ほどすると1日に1回ほど、3か月後は1週間に1回ほど、半年ほどすると3週間に1回ほどに減りました。
3年経った現在でも2か月に1、2回起こりますが、 体調がおかしいと感じたら甘い物を食べておくなど、前もって対処ができるようになったので、すごく困るという場面は少なくなりました。
腸閉塞(腸イレウス)
退院してから、腸閉塞を2度起こしました。
1度目は退院から8か月後、2度目は3年2か月後です。
(診断名は『腸イレウス』でしたが、腸閉塞とほぼ同じなので、ここではすべて『腸閉塞』と記すこととします。)
1度目は、お腹全体が張るような痛みと吐き気が、突然同時に出てきました。のたうち回るくらいの痛みが出たと思ったら楽になったり、かと思えばまた強くなったりと、痛みには波がありました。
翌日病院に行ってCT検査を受けると、腸がよじれて小腸にガスが溜まっていることがレントゲン検査で分かります。(通常小腸にガスは溜まらないそう。ガスの影が映るかどうかが、腸閉塞を診断する基準の一つのようです。)そのまま緊急入院となり、絶飲食をしながら、溜まったガスが抜けていくのを待つことになりました。
2日ほどでガスの影は消え、その後退院しましたが、閉塞した原因である腸のよじれ自体は戻っていないため、数日後にはまた痛みが出はじめます。5~10分ほど歩くと下腹部が鈍く痛み出し、座って休むと10分ほどで痛みが治まるといった具合でした。
結局緊急入院から1か月後、腸のよじれを戻すために腹腔鏡手術を受けることになります。
2度目の腸閉塞はかなり最近のことです。突然下腹部が痛み出し、楽になろうと思いトイレに行っても便が少しも出ませんでした。はじめは少し我慢すれば普通に歩けるほどの痛みでしたが、6時間ほど経つと、四つん這いになって動けないほどの痛みに変わり、救急搬送されることとなりました。
レントゲンを撮ると、1度目と同じように、小腸にガスの影が見られました。2度目は入院せずに自宅で様子見でしたが、根本的に腸のよじれを解決したわけではないので、今でも不安は続いています。
終わりに。具体的に知りたい内容はぜひコメント欄まで!
いかがだったでしょうか。
あくまでぼく個人の体験談ではありますが、みなさんの治療の中で共通する点、参考になる点も多くあるかと思います。
この記事は、今後みなさんの知りたいことについて書き加えていく記事として活用したいと思いながら作成しています。「この治療についてもっと具体的に知りたい」「どんな感じの痛みだったか書いてほしい」など、 気になることがあったら、ぜひコメント欄にお願いします!
現在30歳で1児のパパ。25歳のとき胃にステージⅠBの癌が見つかり、胃のほとんどと仕事を失う。
自分自身が患者として苦しかったことや、それをどうやって乗り越えてきたかなど、胃がん患者やその周囲の人に向けて「今より生きやすくなるためのヒント」を伝えられたらと、ブログを運営しています。