病気から学んだこと

「どう生きていきたいか」が見えてくる『お金』の話

給料はどう決まるか

『給料』という言葉について調べると、「労働力の対価として支払われるお金」と説明されているのをよく見ます。たしかに、会社員であっても、ただ所属しているだけで出勤すらしなければ給料を受けとることはできませんよね。会社から給料を受け取る代わりに、僕たちは労働力や成果物を差し出さなければいけません

しかし、一方で、腑に落ちないことがあります。
実際には、「あの上司よりオレの方がよっぽど働いてるだろ!」なんて思うようなことがありませんか?会社に差し出している労働力と対価である給料の量が釣り合わないという状況です。

はたして本当に、差し出した労働力の対価が給料として支払われているのでしょうか?

別の例についても考えてみたいと思います。
スポーツ選手の年俸が公開されているのをテレビなどで見ることがあります。国民の平均年収より100倍も1000倍も多い報酬を稼いでいることに驚きますよね。

「給料は差し出した労働力」という説明を当てはめれば、選手たちの労働力は国民の100倍、1000倍だということになりますが、本当にそうでしょうか?

例えば世界一の格闘家だってサッカー選手だって、1000人で束になってかかればさすがに負けないような気がしませんか?(笑)

・・・というのは冗談にしても、僕たちより100倍、1000倍労働しているかと考えたら、さすがにそれは言い過ぎな気がしますよね。差し出した労働力の分だけお金を得るという構図は、必ずしもそうではなさそうです。

では、得られる給料の額は何によって決まるのでしょう。

 

給料は「ファンをどれだけ喜ばせたかによって決まる」というのが僕の考えです。

ここで言う『ファン』とは、文字どおりのスポーツファンやアイドルファンに限らず、商品の購入者、会社の仲間、取引先など、僕たちが労働することで喜ぶすべての人を指しています。また、将来喜ぶだろう人もそこには含まれます。

抽象的過ぎるので、具体例をもとに一緒に考えてみましょう。

  1. ブランド物との値段の差
    同じような形のバッグであっても、ブランド物のロゴが付くだけで値段が数十倍にもなることがありますよね。バッグを作って売るという労力にはほとんど違いがないはずですが、そのブランドのファンを喜ばせていることで値段の差が生まれています。
  2. 給料の差
    サボっているあの人の方がなぜか給料が高いという場合があります。この場合は色々なことが考えられそうです。「仕事ができる」「お酒が飲める」「場を明るくする」など、何かの形で仕事仲間を喜ばせている場合。『〇〇社の部長』という肩書だけで取引先を安心させている場合。今後能力を伸ばし、将来会社全体を喜ばせてくれると期待されている場合など。
  3. 平均年収とスポーツ選手の年俸との差
    さきほど冗談で「世界一の格闘家にだって1000人がかりなら勝てるかも」と話しましたが、きっとそんな『1000人の格闘チーム』を応援しても、ちっとも面白くないですよね(笑)格闘家は、かっこよく戦うことでファンを喜ばせているから高額の年俸を手に入れることができています。スポーツが変わっても同じです。メッシのドリブルを1000人で止めても、イチローの打球を捕ってみても、ファンを喜ばせることはできません(その光景はちょっと面白そうですけどね。笑)

給料は、労働しなければ受け取れないことはたしかですが、労働力と比例するものではありません。誰かが喜んだ分だけ得られるお金です。
それは言い方を変えれば、「お金を稼ぐ意味は、誰かを喜ばせることにある」と言うことができます。

最後に。ぽこパパの目標は「お金と離れるためにお金を稼ぐこと」???

いかがだったでしょうか。

お金について目標を立てるためにはお金について知らないといけないというところから出発し、『お金の役割』『お金の価値』『給料の決まり方』について一緒に考えてきましたよね。

そこでは、次のようなことが分かりました。

  1. お金を使うことで『自由な時間』が得られる。
  2. お金の価値は、多く蓄えることにない。
  3. お金を稼ぐことは、誰かを喜ばせたことへの報酬。

今回記事を読んで具体的な目標がすぐに浮かぶということはないでしょうが、立てた目標に「なぜその目標なの?」と自問自答する上での基準にはなるかと思います。

僕も今お金に関する目標を立てているところです。まだまだ具体的ではないのですが、少しずつ自分がお金をどう手に入れてどう使いたいのかが分かってきました。目標は二つあり、一つは当面の目標、もう一つは人生の最終目標です。

当面の目標は、「自由な時間をより多く得るために、できるかぎり早くお金を稼いでおくこと」
お金を使うことで省略できる時間や手間は省略し、大好きな家族と多くの時間を過ごすという生き方を自由に選択できるようにするためです。

もう一つの目標は、いま話した「お金を稼ぐ」という目標とはまるで矛盾しているかもしれません。
その人生の最終目標とは、「お金を持たずに生活できるようになること」です。

なぜなら、お金のことを考える時間がもったいないからです。ここまで考えてきたように、お金はまちがいなく僕たちにとって大切なものですが、人生の最期、死ぬ瞬間まで考えるほど大切なものとは思えません。第一に人生があって、お金はあくまでそれを豊かにする道具です。

矛盾するような二つの目標を合わせて考えれば、僕の目標は、「お金のことを考えなくても自由に生きていけるように、人生で使うお金はなるべく早く手に入れておく」と言えますね。

住宅ローンも生命保険も、先に支払ってしまえばその支払いからは解放されます。十分な生活費を稼ぎ終えていれば給料のための労働からも解放されるし、家に畑を作ってしまえば食料品の支払いからも解放されます。手元に最低限のお金だけ残しておけば生きていくことができます。

お金を早く手に入れて支払いを済ませておけば、お金について考える生活から解放されるということです。

胃ガンを患い『死』を覚悟したとき、僕は同時に「残りの人生をどう生きたいか」を考えました。たどり着いた結論は、「人を喜ばせて生きたい」ということでした。今読んでくださっているみなさんや、僕の家族、僕自身も含めて人を喜ばせることが僕らしい生き方だと考えています。

限りある人生の中で、自分らしく生きる時間を割いてお金について考え続けることはもったいないように思います。お金について考える生活から一日も早く解放されるために、お金について勉強しているところです

お金について考えることは「生き方について考えること」につながります。
「自分らしく生きる」とはどんなことか、みなさんにとっても必ず考え気付くことがあるはずです。これからもぜひ一緒に考えていきましょう。

(参考)↓お金について知りたい方におすすめ
ほけんの時間

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