僕自身が入院中に使っていた商品の使い心地や、持っていなかったばかりに困ってしまったエピソードも紹介しています。すぐに注文できる商品リンクを載せているので、この記事だけで入院準備が簡単に済みます。『病院に持って行くものチェックリスト』も付いているので、足りないものがないかまずは確認してみてくださいね!
このページに書いてあること(目次)
はじめに。これ一つで安心『持って行くものチェックリスト』をまずは確認!
こんにちは、ぽこパパです!
今回は「胃ガン治療で手術を受けるとき、入院前に買っておくべきもの」についてまとめました。
治療のこと、仕事のこと、家族のこと・・・考えなければいけないさまざまなことに追われる中、「入院の準備まで全然手が回らなーい!」という方におすすめ。この記事だけで入院準備がサクサクと進められます。
まずは一度、下の『持っていくものチェックリスト』を確認してみてください。
記事の中では、先に買っておいた方がいいもの、もし当日買えないと本当に困るものについて詳しく説明していきます。
入院の経験がない方にとっては、病院に何を持っていけば良いのか、なかなか想像が付きませんよね。
病院の売店で必要なものを揃えるという方法もありますが、最低限の機能しかなく不便であったり値段が高かったりと、「やっぱり入院前に買っておけば良かった!」と思うはずです。
「あれば便利かも」と言って何でもかんでも持ってはいけないし、無くて不便な思いをするのはそれ以上に困ってしまいますよね。
そこで今回は、僕自身の入院経験から、絶対に必要なものだけを厳選しておすすめしています。
Amazonで簡単に頼める商品リンクを貼ってありますが、まとめて頼むと送料がタダになることも多いので、最後まで読んでからまとめて購入するのがおすすめです。
実際に使用した感想や、「持っていれば便利だったのに」と僕自身が苦労した経験談も併せて書いているので、入院中の様子を具体的に想像しながら、ぜひ入院準備に役立ててください。
手術に必要なもの
手術のための入院であれば、まずはこれが最優先ですよね。
手術では、「これを持ってきてください」と病院から指示を受けるものがいくつかあります。
病院以外ではほとんど使用されない特殊なものなので、薬局などではなかなか揃えられません。病院の売店に一応は揃っていますが、「一応」と呼べる最低限のものしかない上、高い値段で売られています。
また、万が一、品切れになっていた場合を考えると、やはり事前に買っておくのが安心です。
手術の際、必要なものは下の3つです。
T字帯
いわゆるふんどしです。
手術のあとは、太ももに点滴針が刺さっていたり尿道に管が入っていたりして下着を着けられないため、手術前にT字帯を巻いてから手術室へ入ります。
実は、T字帯については、「コレ!」というものを、どうしても見つけることができませんでした(ごめんなさい!)
健康上のメリットから秘かにブームが起こっているらしく、最近では色や柄のついたおしゃれなふんどしも売られているのですが、「出血に気付きにくい」などの理由でNGの病院が多いかと思います。
白色で医療用のT字帯となると、どうしても『ふんどしっぽい見た目』になってしまうようです。
見た目は少し我慢するしかないのですが、紹介するワンタッチT字帯は、機能的な面からとてもおすすめです。
多くの方はふんどしに慣れていないので、まず付けるのに苦戦します。
また、寝返りをうっているうちに少しずつズレてきてしまうのもストレスです。
術後は手術の傷が痛むので、ズレているのを直すにも時間と体力がいります。
僕自身、寝返りをうつのに5分以上かかるほど手術傷が痛み、T字帯のズレを直す余裕なんてまるでありませんでした。
さらに、手術後に着る病院着もT字帯もはだけてしまい、看護師さんを呼んだときに気まずい思いをしました。(看護師さん、すみませんでした。笑)
その点、ワンタッチT字帯であれば付けるのが簡単な上、マジックテープで固定できるためはだけてしまう心配もまずありません。
値段も通常のT字帯より安いので、おすすめです!
腹帯
手術後は、体の中に溜まる液体を排出させるため、ドレーンと呼ばれる管が体に刺さった状態です。
腹帯は、ドレーンが抜け落ちてしまうことを防いだり、傷口が外部に触れることを防ぐ目的で用いられます。
腹帯の機能は、商品ごとに特に大きな違いはありません。
一日に何度も巻き直すものではないし、しばらくしたら捨てるものなので(なのに売店だと高いんです!笑)、白くて楽に止められるものであれば、最低限のもので十分だと思います。
ここでは、フリーサイズで使えて値段の安いオオサキメディカル ベリーナ フリー 30cm×100cmを紹介しています。
弾性ストッキング
手術のあと数日間は、弾性ストッキングというものを穿くことになります。ストッキングですが、男性もです。(ダジャレじゃないですよ!)
手術のあいだ体が動かないことで血流が悪くなり、特に足のあたりで血のかたまりができやすくなります。これが手術のあと巡り出した血の流れに乗って肺周辺の血管を詰まらせ、最悪の場合、患者さんが死亡してしまうこともあるそうです。
ストッキングを穿いて外から力をかけ続けることで、血流が悪くなることを防ぎます。
この弾性ストッキングも、商品ごとに大きな機能性の違いはありません。
白色のもの、ご自身のサイズに合ったもの、膝上まであるロングタイプであれば十分です。
こちらのリンクから見てもらえれば、5つのサイズからすぐに選べます。
TEMPO LIMPO(テンポ リンポ) 日本製 弾性ストッキング 医療用 ロングタイプ
手術で必要なものを一度まとめますね。
手術に必要なものは「T字帯」「腹帯」「弾性ストッキング」でした。
補足ですが、この3つと以外に「ヘアキャップ」を装着してくるように言われると思いますが、おそらく病院で用意してくれるので買う必要はありません。
また、病院によって「T字帯ではなく使い捨てパンツを使用」「必要なものは病院で用意」「病院指定のもののみ使用可」など病院の決まりがある場合もあるので、事前に問い合わせておくと安心ですね。
入院のあいだに必要なもの【必須アイテム編】
手術に必要なものの次は、入院のあいだに必要になるものを揃えましょう。
入院で必要になるものについては、【必須アイテム編】と【あると便利なもの編】の2つに分けました。
まずは、入院生活に必須のものから確認していきましょう。
ボディクリーム
美容目的ではないので高いものでなくて良いのですが、保湿性に優れたボディクリームを一つ用意しましょう。
さきほど、弾性ストッキングを手術から数日間穿くという話をしましたが、締め付けがかなり強く、ずっと素肌が空気に触れないせいで、肌が傷付きやすくなります。
僕の場合で言うと、弾性ストッキングを外した後はふくらはぎ全体がうっ血したような色に変わっており、圧迫の特に強いところには、ポツポツとまばらにかさぶたができていました。一週間ほど、それらの傷がかゆくなったり痛くなったりを繰り返していて、とても不快でした。
また、点滴針を固定する際に粘着力の強いテープが使われるのですが、それを剥がした部分も血がにじんだような色に肌が荒れ、退院後しばらくするまで治りませんでした。
できるだけ早いうちから手入れをして、肌荒れを防いでおくことをおすすめします。
おすすめのクリームは、キュレル クリーム ジャー 90gです。
ボディクリームを選ぶ際の、重要なポイントは3つあります。
- 皮膚の水分を保つもの
まずはこれが最優先です。より安値のボディクリームもほかにありますが、保湿性に劣るものは避けて選びましょう。 - べたつかないこと
ふだんより多くの時間をベッドの上で過ごすので、布団とくっついたりしてべたつくと不快です。さらさらとした使い心地のものがおすすめです。 - 手軽にさっと塗れること
朝夜にまとめて行う日ごろのスキンケアと違い、「目に入ったときに塗る」というくらいこまめに使えるものが望ましいです。高価なものを使うより、手軽に使えるものがおすすめです。
おすすめしたキュレル クリーム ジャー 90gであれば、この3つのポイントをしっかりと押さえています。
35g入りの小さなチューブタイプもありますが、手が届く場所に置いておいてさっと使えるので、病院では90g入りのジャータイプの方が使いやすいかなと思います。
ドライシャンプー
点滴やドレーンがすべて体から抜けて、手術の傷口がふさがるまではシャワーが浴びられません。
ベッドに横になっていると常に布団と触れた状態なので、汗が蒸発していかずベタついて不快です。
そんなときに、水なしで使えるドライシャンプーがとても重宝します。
おすすめは、フレッシィ ドライシャンプー スプレータイプ 150mlです。
実際に使っていた感想から、3つのポイントがおすすめできます。
- 量があまり多くないこと
ボディクリームなどとは違い、病院以外でドライシャンプーを使う機会はあまりないと思います。入院期間内に使い切ってしまえる量のものが使いやすいですね。 - 値段が手頃であること
「頭を洗える」とは言ってもあくまで応急的なものなので、一般的なシャンプーを使ってお湯で流したときと比べると、やはり劣ります。夜に一度使って済ませるだけではすっきりしないので、ベタつきが気になった時にさっと使えるもの方が良いと思います。特別高価なものよりも、手頃な価格のものの方が使いやすいです。 - 無香料であること
病室で使うので、シャンプーに限らず、香り付きのものは避けた方が良いです。フレッシィ ドライシャンプー スプレータイプ 150mlは、人工的な香りや強いにおいがなく、周囲に気兼ねなくさっと使うことができて便利でした。
身体拭きシート
ドライシャンプーと同様、シャワーを浴びられない期間に必要になります。
僕の病院では、共用のおしぼり温め器から身体拭き用のタオルを持って行くことになっていましたが、「1日2枚まで」というルールがあり、少々不便でした。また、使用後に除殺菌するタオルとはいえ、共用のタオルで身体の隅々まで拭くのは少し気が引けました。
そんなときに、使い捨てで使える身体拭きシートを持っていると、とても役立ちます。
おすすめは、アクティ からだふきタオル 超大判・超厚手 40×30cm 30枚 (片手でらくらく取出し口ストッパー)です。
身体拭きシートは、第一に大きくてぶ厚いことが重要です。
小さいと身体を拭くのに結局何枚も必要になるし、薄いと汚れをしっかり落とせません。
「爽快感!」「さらさら!」といった使い心地のよさをセールスポイントにしているものもありますが、身体の衛生を保つことが優先なので、しっかりと拭ける大きくてぶ厚いものを選ぶようにしてください。
アクティ からだふきタオル 超大判・超厚手 40×30cm 30枚 (片手でらくらく取出し口ストッパー)は、十分な大きさと厚さがあって使いやすく、退院までに過不足なく使い切れる枚数であることも、おすすめの理由です。
入院のあいだに必要なもの【あると便利なもの編】
【必須アイテム編】の次は、【あると便利なもの編】です。
重要度が低いものと言うよりは、人によって重要度が違うものをこちらにまとめています。【必須アイテム編】に書いたものよりよっぽど重要だと思う人もいるかもしれません。
タイトルだけさらっと見てみて、必要そうだと思うものがあればじっくり読んでみるというのが良いかもしれません。
消臭スプレー
シャワーを浴びられない期間にお見舞いがあったとき、消臭スプレーがあると助かります。
1日に1回程度ベッドのシーツ交換を行ってくれるので神経質になるほどではありませんが、家族などは別にしても、それ以外の方が来るときには、そうは言ってもニオイが気になりますよね。
談話室や別の場所に移動できれば良いのですが、術後の体調や痛みに気をつかって「動かなくていいから病室で休んでて」などと言われる場合が多くあります。わざわざ断るのも悪いし、それが会社の上司ともなると、なかなか部屋の移動を提案しづらいものです。
そんなとき、消臭スプレーが一つ病室に置かれてあると安心です。
消臭スプレーのおすすめは、A2Care 除菌消臭スプレー 300mlです。
病院で使う消臭スプレーを選ぶ上で、大切なポイントは3つあります。
- 香料が使用されていないこと
病室で使用するものなので、香りの付いたものはなるべく使用しない方が良いでしょう。一般的な空間と比べてにおいを発するものが少ないので、ちょっとした香りでも目立ちます。 - 除殺菌能力が高いこと
薬局で売られている一般的な消臭スプレーは、主に『界面活性剤』という物質が入っています。この界面活性剤は、ウイルスやカビに対して除殺菌効果が高くないと言われています。A2Care エーツーケア 除菌 消臭スプレー スプレータイプ 300mlであれば、消臭と同時に除殺菌が行えるので一石二鳥です。 - 人体への危険性
一番強調したいポイントは、人体への影響についてです。
上に書いた『界面活性剤』やアルコールを用いたほかの商品は、人体への刺激が強いことが指摘されています。日ごろ家の中でカーテンなどに吹きかける分にはそれで十分かもしれませんが、ふだんより長い時間、口や肌の近くにあるベッドに吹きかけるものなのでおすすめはできません。また、菌と結びついたときに『トリハロメタン』という発がん性物質を生む消臭スプレーもあるので、人体への危険性については注意して選びたいですよね。
紹介するA2Care 除菌消臭スプレー 300mlは、上の3つのポイントをしっかりと満たしていて、ANAやPeachの飛行機内、病院、ホテルなどで採用されるなど、高い消臭力がプロの現場でも認められています。
また、蒸発したり効果の落ちる商品とは異なり開封から数年経っても効果が落ちにくいことが実証されています。
退院後も長いあいだ使えるので300mlをおすすめしていますが、ひとまず入院中使う量しか必要ないという方には、小さなサイズのA2Care ホワイト 100ml スプレータイプもあります。
イヤホン
病室でテレビを見たり携帯で音楽を聞いたりしたいという方は、イヤホンを前もって準備しておくと安心です。
僕が入院した病院の売店では、やたら大きくてサイズの合わないものや音漏れがひどいものなど、使いづらいイヤホンしか売られていなくて困りました。
すでにお持ちのものがあればそれで十分なのですが、テレビまで届く十分な長さがなさそうな場合には、下のような延長ジャックを用意しておくと良いと思います。
(100円均一などでも売られています!)
スマホ用キーボード
僕の場合はこれがとても重宝しました。
空いている時間に仕事や作業をしたいという方にはとてもおすすめです。でも、あくまで回復と休養を優先してくださいね!笑
「全然関係なさそう」という方は読み飛ばしてもらってOKです。
下に載せた写真がスマホ用キーボードです。Bluetooth(ブルートゥース)を使ってキーボードとスマホを接続することで、スマホやタブレットをパソコン代わりに使用することができます。
病院によってルールが変わると思うのですが、僕の入院していた病院では、パソコンの持ち込みはNGでした。同じように電波を発信するスマホはみんな普通に使っていたので、実際どこまでがNGなのかは分からないのですが、「禁止」というルールになっている以上はパソコンを持ち込まない方が良いでしょう。
そのような場合に、パソコン代わりに使えるスマホ用キーボードがあると便利です。
おすすめは、WloveTravel Bluetoothキーボードです。
実は、僕が入院中に使っていたのは値段の低い別のものでした。(1stモール 無線キーボード)
機能は十分なのですが、キーボードがかなり小さくて打ちづらいのが難点です。スマートで運びやすいというメリットとも、打つのに窮屈だというデメリットとも言えますね。
WloveTravel Bluetoothキーボードは、スマホだけでなくiPadなど大きい画面のタブレットにも対応しているため、キーボードが大きめになっています。少し値段は上がりますが、退院後も使う機会がありそうだという方にはWloveTravel Bluetoothキーボードがおすすめです。「どんなものか分からないし、とりあえず最安値のもので十分かな」という方には1stモール 無線キーボードでも十分かなと思います。商品リンクからサイズや別の写真も詳しく確認できるので、使った感じを想像しながら比較してみてくださいね。
おわりに。最後に『持ち物チェックリスト』でもう一度チェック!
いかがでしたか?今回初めて知ったものや、必要だと気が付かなかったものもあったのではないでしょうか。
初めての入院だという方は特に、入院中の様子がまったく分からなくて不安だと思いますが、『持ち物チェックリスト』で確認していればまず大丈夫です。
僕が手術を受けたときは、考えること、決めなければいけないことに追われて、あっという間に入院の日がやってきたような印象でした。
前もって入院準備を済ませておけば、その分治療に対して余裕をもって臨むことができます。必要なものは、時間のあるうちに早め早めに揃えておくようにしたいですね。
現在30歳で1児のパパ。25歳のとき胃にステージⅠBの癌が見つかり、胃のほとんどと仕事を失う。
自分自身が患者として苦しかったことや、それをどうやって乗り越えてきたかなど、胃がん患者やその周囲の人に向けて「今より生きやすくなるためのヒント」を伝えられたらと、ブログを運営しています。